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日本は出歯亀国家である。
と言ったら、反感持つ人が多いのでしょうか。
しかし、日本の覗き見は一つの文化になっていると私は断言します。
古くは、日本神話。
黄泉まで妻であるイザナミを追った、夫・イザナキの話。
トヨタマビメの出産を覗き見た説話もあります。
オオモノヌシとイクタヨリビメの話もこれに類するでしょう。
民話では、鶴の恩返しもそうだし、蛇聟入もそうです。他にも、例え上げれば枚挙に暇がありません。
「見てはいけない」という忠告に対して、見てしまう人間の心理を突き
「見てしまった」事により、現状の破綻を招いてしまっています。
黄泉の話は、自分の醜い姿を見られた腹いせに「一日1000人の人間を殺す」というイザナミに対して
イザナギは「それなら一日1500人生んでみせる」と回答します。
ここに、生と死の概念の断絶があります。
トヨタマビメ(海神)との破綻は、陸と海の断絶を意味しています。
オオモノヌシとイクタヨリビメは、内容が複雑なのでまた後日ブログに書こうと思います。
つまり、生と死、陸と海という相反するものに対する「境界」が明らかになったと考えることもできるでしょう。
これは教えの一種であり、境界を明確化する事は天皇支配体制の強化にも使われた事と思います。
微妙に話は逸れましたが、時代はちょいと進み
源氏物語の光源氏の「垣間見」シーンにも「覗き」が存在します。
当時としては当たり前の事であったのかもしれませんが
幼い紫上を見る光源氏は、明らかに「出歯亀」です。
神話にも頻繁に登場し、中世の文学にも当たり前のように書かれている日本の出歯亀表現。
日本は覗きの国と言っても過言ではないでしょう。(他国の事は全く無視した主観ですw)